髪が黒いのはナゼか?その原因を知る事で白髪がどうすれば改善できるか、適切な対処法がみえてきますよ。
髪が着色するまでの3つの工程
「白髪が増える原因とは?その原理は髪の成長過程と関係が!」でも書いていますが、髪はヘアサイクルに従って、日々成長し生まれ変わっています。そのサイクルのなかで髪は着色されるんです。
・メラニン色素が毛母細胞に取り込まれる
・毛母細胞が取り込んだメラニン色素で髪を黒く染める
新しい髪が誕生すると、正常な状態であればメラノサイトが配置され、働き始めます。毛母細胞が髪の毛を作りますが、誕生してすぐの髪の毛は白い状態なんです。
メラノサイトは、チロシナーゼという酵素の働きによってメラニンをつくります。このときに必要なのがチロシンというメラニン色素の原料です。こうしてメラノサイトがチロシナーゼの作用で作ったメラニンは、毛母細胞に取り込まれます。
その後毛母細胞が細胞分裂して発毛する際に、色素が髪の毛に定着し、髪の毛が黒くなるという訳です。
つまりメラノサイトとチロシナーゼによってメラニンがつくられ、毛母細胞が取り込んだメラニン色素によって髪を黒く染めるわけですね。
日本人の髪が黒い理由
先ほどの説明にもありましたが、そもそも髪の毛に色がついているのは、メラニンという色素の働きによるものですね。
そもそも髪の毛が誕生したばかりの時は白い訳で、それを黒く着色するのがメラニンなので、日本人であれば普通は黒いのは納得がいきますよね。
しかし中には茶色っぽい人もいますし、欧米人なんかでは金髪の人もいますよね。日本人から見れば、金髪のきれいな女性なんかにあこがれる方も多いんじゃないでしょうか。実際にきれいな方が多いような気もしますよね。
しかし日本人の黒髪というのは、逆に外国での評価は非常に高いんですよ。金髪の女性で日本人の黒髪あこがれている人もきっといるでしょう。
日本人で真っ黒な髪の方は、染めたりせずにその黒髪の美しさに誇りを持ちたいですね。実際きちんと手入れされた日本人の黒髪の美しさは世界でもトップクラスでは無いでしょうか。
それで、日本人は黒髪が多く、欧米人には金髪の人もいらっしゃる訳ですが、人種によって髪の色がナゼ違うのでしょうか。
・フェオメラニン⇒黄色っぽい色素
それぞれのメラニンで色が異なりますので、この2種類のメラニン配合割合によって、髪の色にも影響しているんです。日本人はユーメラニンの量が多いため、ほとんどが黒髪です。反対に欧米人にみられる金髪などはフェオメラニンが多いためです。
ちなみに、この色素は肌の色にも影響しています。黒人はユーメラニンが多く、白人はフェオメラニンが多いわけです。黄色人種である私たちはユーメラニンとフェオメラニンの混合タイプですね。
メラニンは有害な紫外線から私達を守ってくれますが、ユーメラニンが紫外線によって発生する有害な活性酸素を除去してくれるのに対し、フェオメラニンは活性酸素を逆に作っちゃうんです。このため白人には皮膚ガンになる方が多いそうですよ。
メラニンを正常に保つには?
要するに、髪が着色する為にはメラニン色素が正常につくられる事が必要なんですね。しかしメラニン色素が正常に作られなくなる場合があるんです。つまりそれが白髪の発生という事になるわけです。
・チロシナーゼの働きが弱い
・チロシンが不足
これらの原因として大きいのは、栄養不足です。様々な栄養素がないと、結果的にメラニンの生成が十分にできません。その為にはバランスの取れた食生活は欠かせません。
・かつおぶし
・高野豆腐
・しらす干し
・チーズ
これらはチロシンが多く含まれますので積極的に摂るようにすると良いでしょう。かといって偏るのは良くないので、とにかく食生活はバランスが最も重要です。
しかし既に白髪がある程度発生している場合は、食生活の改善を実施しても効果が得られるまでかなり時間がかかってしまいます。恐らく数年は間違いなくかかるでしょう。
気長に待てるのであれば良いのですが、その間白髪の状態で過ごさないといけないので、それもストレスですよね。
ですので食生活の改善も加えて、適切なヘアケアも欠かせません。薄毛など頭皮のトラブル全般的に有効ですので、日常的に実施してみて下さい。
日頃の小さな積み重ねが10年後、20年後は大きな結果をもたらしてくれますよ。
白髪染めなら頭皮環境にダメージを与えない方法で
生活習慣の改善は、白髪の発生を根本的に解決できますし、健康維持にも大事ですので出来る事から取り組んでいけると良いですね。
とはいっても今の白髪をどうにかしたいと思う人が多いはず。既に白髪が増加傾向にあれば悠長に待っていられないですよね。
そんな場合は安全に対策が出来る白髪染めシャンプーやトリートメントがオススメです。頭皮にダメージを与えるどころか、天然由来成分によって頭皮環境が改善する場合が多いですよ。